2014年8月25日月曜日

みんな困ってるらしいマメハンミョウ

わらの会の畑で大豆を作っています。
おととしはたくさんできたので味噌づくりをしました。

昨年は出来が悪かったので、貴重な大豆となってしまいました。

さて、今年はまずまずの出来です。
ところが集団でやってきて葉っぱを食べつくす虫が大発生。
シャカシャカと音を立てて(本当です)食べるそのすごいこと!

マメハンミョウです。
見た目はタキシードをまとったようなダンディな雰囲気。
しかし体液にカンタリジンという毒を持っているので要注意です。

これが不思議な虫で、幼虫のときはイナゴやバッタの卵などを食べて成長し、
成虫になると豆などの葉っぱを食べます。
人から見れば幼虫が益虫、成虫が害虫です。

一時期、農薬によってイナゴやバッタが減少し、
それに伴ってマメハンミョウの数も少なくなったそうです。
それが最近、農薬が変わってイナゴなどが復活し、
マメハンミョウもあちこちで姿を現しているようです。

薬剤を使わない農家の中には、
マメハンミョウの被害に悲鳴を上げているところもあるようです。

もちろん、わらの会の畑では農薬、殺虫剤は一切使いません。
豆畑をどれだけ荒していなくなるかわかりませんが、
ここ1~2週間でずいぶん数は減ったようです。

考えようによっては幼虫がイナゴやバッタの卵を食べてくれるから
稲に悪さをするイナゴなどの大発生を抑えてくれて、
そのご褒美に大豆の葉っぱを食べているのかもしれません。

2014年8月21日木曜日

あぜの草刈りをしてヒエを退治します

 わらの会の田んぼの稲穂が垂れはじめました。
このまま順調にいけば9月下旬に稲刈りができそうです。

 でも中には白くなってしまった実もあります。
虫が茎を食べてしまったために水や栄養が上らなかったのか、
それとも、いもち病でしょうか。

 今日の作業はあぜの草刈りです。
あぜから田んぼに這い出そうとするヒエを退治します。
まず草刈り機の刃を新しいものに替えます。

 次に燃料を入れて準備OK。

あぜの草をどんどん刈っていきましょう。
あまりの暑さに刈ったそばから草は枯れていきます。
人間も枯れそうです。
この後は、わらの会の畑で採れた美味しいスイカが待っているはずです。

2014年8月14日木曜日

自然な田んぼで生き物のミニ観察会

みんなで田植えをした「田んぼの学校」の稲は勢いよく穂を伸ばし、
花の季節を迎えました(といっても地味な花ですが)。

お盆ということもあり、集まったのは5人だけでした。
とくに急ぎの作業もないので、みんなで田んぼの周りで観察会。
カラスウリの花が咲いていました。
真っ白な綿のような花です。

クズの花もなかなかきれいですね。

 虫たちも活発に動き回ります。
このところ田んぼにはカマキリが増えています。

 小さなカタツムリを見つけました。

 稲の間にはたくさんのクモがいます。
これはジョロウグモでしょうか。

 白い小さなクモを発見!

 と思えば、こんな黒いクモもいます。

シオカラトンボがチョウを捕食していました。

わらの会の田んぼは農薬や除草剤を全く使っていないので、
本当にたくさんの生き物であふれています。
どうぞ気軽に観察に来てくださいね。
夏休みが残り少なくなった子どもたちの自由研究にも使えそうですよ。

2014年8月7日木曜日

稲の花の香りがほんのり漂います

稲の花が咲き始めました。
ほのかに花の香りが漂っています。
米ぬかのようなほんわりとした香りでしょうか。

1週間ぶりに堰を切って、田んぼに水を入れます。

 この1週間、ほとんど雨が降らず、しかもカンカン照りでした。
しっかり田んぼの表面が割れています。

 水はみるみる乾いた田んぼを潤します。
カエルもうれしいのか、一斉に歌いだしました。

 きょうの農作業のお楽しみはこれです。
でんすけスイカです。
大きくて黒っぽいことから「バクダン」の異名もあります。

危ないニックネームがついていますが、
中身はとても美味しいスイカです。
ちょうど食べごろでした。
自然な甘みがうれしい、わらの会の収穫物です。

2014年8月1日金曜日

田んぼを干す季節になりました

 お米は水が命です。
わらの会の田んぼは大宮台地の北の端、水が湧くところにあります。
この湧き水と、それを井戸からくむ自然水を使っています。
生活排水や工場排水が混じっていないのがいいですね。

 田植えから2か月間、自然水をたっぷり含んで
稲はすくすく育ってきましたが、
本格的に穂が出る季節を前に水を落としてやります。
そうすると根がしっかりと張ります。
スコップで土手を切って、水を流します。

 水がいっせいに流れ出します。
1週間ほど田んぼを干してやります。

 これは先に水を切っていた田んぼです。
水を失って地面に割れ目が現れ始めました。
すべての田んぼに割れ目がくっきり見えるころ
稲穂もたくさん出てくるでしょう。

おまけのわらの会田んぼの湿性花園の様子です。
オモダカやキツネノボタンの花が真っ盛り。
雑草の花もなかなか可愛らしくて憎めないですね。